親はサポーター、解決する主体は子ども
こんにちは。札幌にある「不登校のお悩み専門カウンセリングサロン ここから」です。
ブログページをご覧いただきありがとうございます。
このページでは、『子どもと接する時に思い出したい!不登校解決のキーワード』の記事に続いて、「子どもにとって一番のサポーターになろうとすること」とはどういうことかについてお話ししています。
こちらの記事もあわせてお読みいただけたら嬉しいです
不登校や辛さを解決する主体は子ども自身
お子さんが不登校になった時には、お子さんを思う気持ちから、「なんとかしてあげたい」と考え、解決に向けて親御さん自身が動こうとすることは自然なことです。
しかし、その際に親御さんがした行動や声かけが、お子さんのことを思ってやったことでありながら、親御さんの意図しない影響を及ぼして、かえってお子さんの心を不安定にしてしまったり、お子さんの意欲や主体性を失わせてしまう場合があります。
例えば、
- (解決につながればという思いから)学校に行かない理由を詳しく聞こうとすること
- (子どもが学校に行きやすいようにという思いから)親が学校の先生と相談して環境を整えようとすること
- (少しでもやる気につながればという思いから)頑張ったらご褒美をあげるよと約束すること
といったことは、親御さんのお子さんを思う気持ちあってこその行動ではありますが、実は子ども自身の意思が反映されておらず、子どもにとっては負担となっている場合が少なくないのです。
上記の働きかけは、不登校の子どもの心の状態からすると、
- 話すのすら辛くて、本当は今は誰にも何も話す気になれないけれど、親の心配してくれている気持ちもわかるのでその気持ちに応えるように少し話してみたら、すごく根掘り葉掘り聞かれてしんどかった
- 自分のためにしてくれているのは分かるけど、自分のためを本当に思うのであれば自分の気持ちを無視して学校に行く前提で話を進めるのをやめてほしい
- 欲しいものを買ってくれるのは嬉しいけど、頑張りたくても頑張れないから結局そのご褒美をもらうこともできないし、買ってもらえるかもと期待した分だけ余計に辛くなるから金品で自分の気持ちを左右するのはやめて欲しい
というように、ここまで具体的に言語化するのは子どもには難しいかも知れませんが、親と話したらなんとなくしんどかったな、ご褒美もらえるはずだったのに余計苦しくなったなという感覚につながり、さらに心に負担がかかってしまうこともあります。
子どもが気力を取り戻すサポート
では、どのように子どものためになることをしてあげるのが良いのかと言うと、親だけで解決に向けて動くのではなく、まずは子ども自身が解決に向けて考えられるようにする「気力」を取り戻すサポートをすることが大切です。
子どもが気力を取り戻し、少しずつ解決に向けて考えられるようになれば、ポツリポツリと自分の思いを話してくれるようになります。その思いを聞いて子どもの意思を尊重しながら解決へ向けた行動ができるようになります。
先程例としてあげた行動も、子どもを主体とすることで以下のように変えることができます。
- (解決につながればという思いから)学校に行かない理由を詳しく聞こうとすること
- 子どもの気持ちが落ち着き始めて、学校での嫌だったことをポツリポツリと話せるようになった時に「そうだったんだね。それは辛かったんだね。」と受け止めながら聴く
- (子どもが学校に行きやすいようにという思いから)親が学校の先生と相談して環境を整えようとすること
- 子ども自身がこれからどうしていきたいかを考えられるようになってきたら、本人の意思を確認しながら親が先生と話す
- (少しでもやる気につながればという思いから)頑張ったらご褒美をあげるよと約束すること
- 金品ではなく、子どもが良い状況へ一歩ずつ進んでいる実感や達成感を得られるような声かけをする(例:「○○ができるようになったね」「いい考えだね」「○○してくれてありがとう!」)
なぜ子ども自身の力が発揮できなくなっているのか
子ども自身が解決に向けて考えられるようになる「気力」を出すためには、なぜ今子どもが解決に向けて考えられる力がなく、親が主体になってしまいがちなのかということも一度考える必要があります。
可能性としては、大きく分けて2パターン考えられます。
- 不登校のことに限らず、なんでも親が主導で子どものことを決めてきた
- 子どもの心の状態として、不登校の原因となった出来事やきっかけを含む様々なことでストレスを抱えていて、物事を前向きに考えにくい状況である
もし、❶のパターンであれば、この不登校をきっかけに少しずつ親子の向き合い方を変えていくことが良いかも知れません。
❶のパターンになっている要因にも様々なことが考えられます。
- 子どもが不安を感じやすく、自分自身で決められない性格である
- 子どもが失敗することが多く、親の監督管理が必要だと親子共に思っている
- 親が子どものことを何でも管理したい性格である
- 親が子どもに必要とされたい気持ちが強く、何でもやってあげてしまう
など、様々な心理や事情が絡み合っていることと思います。
❶のパターンならどうするのがいいという答えはなく、そのご家庭の事情によって変わってくるものです。
カウンセリングの中でお話しいただきながら、一緒に考えていけたらと思います。
❷の場合であれば、子どもはストレスにより疲れ切っている状況ですので、心を回復させることが必要です。
そのため、子ども自身の気力を出させてあげるためには、以下のサポートが必要になります。
- 適切な心の回復をするためのサポート
- 行動するための気力を出していく段階を踏むサポート
- 行動する意欲が出てきたら、今後どう過ごしていくのが良さそうか子どもとと一緒に考えるサポート
その適切な回復の順序や成長の段階、親御さんご自身のストレスケアについては、カウンセリングやブログの中でも少しずつお伝えしていけたらと思っていますが、詳しくは「不登校について学ぶ講座」の中でお伝えしています。
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